ステンレスは、英語ではStainlessと書きます。
Stainは「汚れ・錆び」、lessは「少ない」の英訳の如く、非常に錆びにくい合金です。
しかし、条件によっては錆びを発生する場合があります。
よって、正確にはステンレスは錆びないではなく、錆びにくい合金なのです。

ステンレスは不動態皮膜があるから錆びにくい。
ステンレスの代表的なもので、SUS304とSUS430があります。
SUS304は、鉄に18%のクロムと8%のニッケルが含まれているもので18-8ステンレスとも呼ばれています。
SUS430は、鉄に13%のクロムが含まれたもので13クロムと呼ばれています。
鉄は、酸素や水に触れると赤茶色に錆びます。ステンレスも鉄を含みますが簡単には錆びません。
その訳はステンレスが空気に触れると、鉄より先にクロムがイオン化して、非常に薄い酸化皮膜を生成します。
被膜の厚みは数nmの非常に薄い皮膜です。この薄い皮膜が不動態皮膜と呼ばれ、化学的にも安定しています。
この不動態皮膜がステンレスの表面にあるからStain+lessなのです。

ステンレスの不働態被膜の図

ステンレスの不働態被膜の図


もらい錆び
ステンレスは不動態皮膜がある限り錆びないものですが、何らかの原因で不動態皮膜が破壊されて
再生されない状態になるとステンレス鋼と言えども錆びることになります。
ステンレスが錆びる要因は、例えばもらい錆です。もらい錆とは、ステンレス以外のものから錆をもらってしまうことです。
他の金属が錆をおこしてしまい、その錆がステンレスに移ってしまう現象をもらい錆びと言います。
その他に、ステンレスの孔食・ステンレスの粒界腐食・ステンレスの隙間腐食・ステンレスの応力腐食割れ
などのステンレスの腐食の原因があります。