ヒートバスターCEMPとは、新しいタイプの除熱性能を併せ持つ薄型・小スペースタイプの防爆カバー材料です。
LIBバッテリーの異常時のスパーク・発火の外部流出を防ぎます。
最も恐ろしい連鎖爆発(熱暴走)を未然に防ぐことが可能です。
ヒートバスターCEMPはハイブリッド構造材料です。
除熱剤ヒートバスターと耐火繊維の複合積層構造になっています。


性能評価
☆ スパーク・発火なし、連鎖爆発(熱暴走)もなし!☆

産業用リチウム二次電池安全性要求事項(JIS C 8715-2)に準拠し、釘刺し試験を実施しその性能を実証しています。
その評価試験は、国際的第三者検査機関:テュフ ラインランド ジャパン(株)KTACにて実施。
   

動画の内容説明
円筒18650型産業用リチウムイオン電池5本を使用。
電池の間隔は隙間の無い密接して設置。
リチウムイオン電池は、いずれもフル充電されています。
温度測定は、中央の釘刺しセル@ と隣接するセルA中央のセルに釘を貫通させました。
※セルは、リチウムイオン電池(LiB)を意味します。



始めの実験映像は、ヒートバスターCEMPを使用しないで釘差し試験を実施した映像です。
釘の挿入後直ぐに、激しいスパーク・発火が発生しました。
そして連続して、隣接するセル(LiB)へと爆発が連鎖しました。

爆発時のセル(LiB)の表面温度は、max680℃に達します。
この温度は、鉄が赤色になる温度です。
激しいスパークの温度は、当然それよりはるかに高温と推測できます。

次の映像は「ヒートバスターCEMP」を上からカバーし、その上から釘差し試験を実施したもの。
同じセル(LiB)の上に、ヒートバスターCEMPをカバーし同じ釘刺し試験を実施しました。
釘刺ししたセル(LiB)は、中で爆発を起こしますが、外部へのスパーク・発火の流出を防いでいます。
隣接するセル(LiB)への連鎖爆発は発生していません。

隣接するセル(LiB)の表面温度は、max85.5℃と100℃以下に抑えることが出来ています。
釘刺しセル(LiB)の表面温度は、max455℃と約200℃の温度抑制が出来ています。

試験後の写真
☆ スパーク・発火なし、連鎖爆発(熱暴走)もなし!☆








試験結果データ



温度測定比較グラフ (釘始動後から約2分間を抜粋したデータグラフです。)
ヒートバスターCEMPなしでの温度測定グラフ

ヒートバスターCEMPでカバーした場合の温度測定グラフ



ガスバーナー燃焼試験

一般のLiB用耐火材と比較し、ガスバーナー燃焼試験を行いました。
JIS C 8715-2産業用リチウム二次電池安全性要求事項に準拠した設備を使用していますが、ガスバーナーの火炎放射方向は、横方向に照射し実施してました。
一般のLiB用耐火材は、3分15秒でセル(LiB)の表面温度が、150℃に達した時点で、スパーク・発火が発生したのに対し、ヒートバスターCEMPで隔てたものは、1時間20分間ガスバーナーを照射後も、リチウムイオン電池はスパーク・発火がありませんでした。
セルの表面温度は、max74.4℃。ヒートバスターCEMPは、ガスバーナー加熱によるリチウムイオン電池の爆発を防ぎました。
ヒートバスターCEMPは、強力な除熱性能を有する耐火防爆カバー材です。



用途
1.リチウムイオン電池の保管・輸送用のケース・袋の材料。
2.リチウムイオン電池パックの安全カバー材。
3.リチウムイオン電池を有する電子機器の安全対策材。
4.医療用補助電源(LiB)の安全対策カバー材。
5.リチウムイオン電池を有する電子機器の修理メンテナンス時の安全対策品。
6.リチウムイオン電池の異常を想定した安全対策材料。
7.その他、防爆カバー材料。

ご検討・ご活用に際してのお願い。
 ヒートバスターCEMPはハイブリッド材料です。 
各種製品・部品へのご活用は、ご提携が前提となります。
リチウムイオン電池等は、電気容量により、スパーク・発火の威力が異なります。
よって、ターゲットとなる発火爆破物やヒートバスターCEMPの設置部位・設置スペースにより、その仕様を変化対応する必要があります。
よって、お打合せが無い時点での安易なサンプル提供等は出来ませんので、ご理解とご了承のほど、お願い申し上げます。